DevRelお悩み解決室/開発者向けマーケティング DevRel Q&A
書籍概要(冒頭より抜粋)
DevRelが徐々に知られていく中、DevRelをどう進めれば良いですかという疑問が聞かれるようになってきました。数年前であれば、みんな手探りで行っていました。その結果、成功したこともあれば失敗したこともあります。そうした経験を共有することで各社のDevRel活動をよりよいものにしていこうという趣旨でDevRel Meetup in Tokyoというコミュニティがはじまっています。しかし、ファーストステップな要素についてはなかなか表に出づらいようです。「今更聞けない」「これくらいは知っていて当たり前」なんて余計な敷居が生まれはじめているのかも知れません。
本書ではそうした基礎的、実践的な知識が得られる書籍です。注意しておくこと、本書は体系的にDevRelを学ぶものではありません。実際にDevRelに取り組んでいく中で感じるであろう疑問に対して、すでにDevRelに取り組んでいる人たちが答える内容になっています。回答者のバックグラウンドは様々です。DevRelは会社やサービスの規模、性質、利用対象層などによって、やり方が変わってきます。つまり、ある疑問に対して前提条件が異なる中では、正解は一つではありません。
そこで、本書では一つの質問に対して複数の回答者がいます。彼らは数年前からDevRelに取り組んでいる人たちですが、答えは一貫性を伴っていません。なぜなら回答者もまた、回答するための前提条件が異なるからです。そうした“幅”があることをあらかじめ知った上で読んで欲しいです。そして自分にとって一番腑に落ちる答えを見つけてください。または他の回答を読んで、あなたのDevRelに活かしてください。“こうしなければならない”なんて言うつもりは一切ありません。あなたにはあなたのDevRelがあって然るべきです。本書の回答者は先行者ではありますが、彼らもまた日々悩みながら、トライアンドエラーを繰り返してDevRelに取り組んでいるのです。
執筆時期
2019年06月
購入
同人誌版
書籍名はDevRelお悩み解決室になります。
商業出版版
書籍名は開発者向けマーケティング DevRel Q&Aになります。
初出
執筆者
目次
- DevRel って難しい…?
- DevRelをどうはじめたら良いのか
- 本書の特徴とネクストステップ
- 謝辞
- 免責事項
- 第1章 基本
- DevRelで成功している企業はどこですか?何が成功の秘訣でしょうか?
- DevRelについて教えてくれる人がいません。まず何からはじめればいいですか?
- ライバル会社のDevRelチームと仲良くするなんてあり得ませんか?
- 日本のDevRelと海外のDevRelって違いはあるんでしょうか?
- 自社サービスがありませんがDevRelを行う意味がありますか?
- 第2章 コンテンツ
- Qiitaとブログはどう使い分けていますか
- コンテンツを届けるミッションを負っています。しかし、エンジニアは書いてくれません。どうやって巻き込めば良いですか?
- ドキュメントは誰でも見られるように公開すべきですか?
- ブログは月何記事アップするべきですか?
- ブログを継続するコツはなんでしょうか
- ブログ記事が炎上しました。どんな対処が望ましいですか?
- 公式Facebookページを運用しようと思います。どんなコンテンツをどんな頻度で投稿すべきでしょうか?
- 技術ブログはやるべきですか?
- 技術ブログを社外ライターに任せてもいいのでしょうか?
- 第3章 コンダクター
- CfPに受かるコツを教えてください。
- DevRelをやりながら最新技術についていくのがしんどいです。どうすれば良いでしょうか
- DevRel活動ではどれだけ個人を主張しますか?
- エバンジェリストとアドボケイトの違いはなんですか。どちらを名乗ったほうがよいですか。
- エバンジェリストはどう評価したら良いでしょうか。
- エバンジェリスト・アドボケイトはどうやって採用すればいいでしょうか
- エバンジェリスト・アドボケイトは必ず雇用すべきでしょうか
- エバ・アドも開発をやるべきですか?
- オンライン活動とオフライン活動、どれぐらいの比重で行っていますか?
- 人前でうまく話せません
- 企業によってエバ・アドとコミュニティマネージャーが兼任されているパターンとそれぞれいるパターンと見受けられますが、どちらがよいのでしょうか?
- 唯一のエバンジェリストの退職が決まりました。何をしておくべきでしょうか。
- 格好良いスライドが作れません
- 社外エバンジェリストのメリット・デメリットについて
- 貢献してくれるユーザーにインセンティブを渡すべきでしょうか?
- 第4章 コミュニケーション
- SNSはやらないといけませんか?
- Twitterアカウントに人格を持たせるべきですか?
- どうやってイベントの集客をすればよいのでしょうか?
- イベントに向いた、または向いていない日時や曜日はありますか?
- イベントに懇親会・ネットワーキングは必要でしょうか?
- イベントのドタキャンが多いです。
- イベント会場を選ぶときに注意することは何ですか?
- イベント後のアウトプットが増えません。どうしたらいいでしょうか。
- コミュニティが自走するまでの期間、ベンダーとしてコミュニティにどう関わるのがよいのでしょう?
- コミュニティの懇親会費、当社が払うべきでしょうか
- コミュニティの成功や自走をKPIにしてよいものでしょうか?
- ソーシャルメディアアカウントなどはプライベート用と仕事用に分けていますか
- ハッカソンの賞品は何を用意すべきですか?
- ハンズオンイベントで注意することは何ですか?
- ブログやソーシャルメディアで炎上を防ぐには?
- ファンとの距離感について
- ユーザコミュニティを始めたいのですが、業務向けサービスなので、ファン層が見つかりません
- ユーザーの熱量の適切な測り方は?
- ライブコーディングで失敗しないためには何に注意すべきですか
- 出張や夜のイベントが多く、家庭との両立が難しいです。どうすればいいでしょう?
- 勉強会でアンケート回収は許されますか?
- 勉強会で名刺をもらってリードにしても良いでしょうか
- 度を越したマサカリにはどう対応するのが良いでしょうか
- 複数社のDevRelを行うケースが今後増えると予想していますが、ミートアップなど含め日程調整をどのように工夫していますか?
- 退職時にソーシャルメディアアカウントを削除しますか?
- 露骨な宣伝をしてはいけませんか?どこまでなら宣伝しても許されますか?
- 第5章 サービス
- アカウント発行は自動で即座にできるべきですか?
- ユーザーからとても難しいor大量の質問を受けました。無償対応できる範囲にも限界があるのですがどこで線を引くべきでしょうか?
- ユーザーからのフィードバックを社内開発チームにエスカレーションしたい。良いやり方はありますか?
- 無料で使えるアカウントを用意すべきですか?
- 第6章 マーケティング
- DevRelってすぐに成果が出るんですか?
- DevRelのゴールは何でしょう?
- DevRelの目標設定はどのようにすれば良いでしょうか?
- DevRel戦略やDevRel計画をどのように立てればいいか分かりません
- KPIは何を設定すればよいですか?
- ブログのPVやソーシャルメディアのシェア数等を評価指標にするべきですか?
- 第7章 体制
- DevRelはどれくらいの人数でやりますか?
- DevRelは採用にもつながりますか?
- DevRelチームはマーケティング、開発のどちらに所属すべきですか?
- どうやって社内で予算を確保したら良いでしょうか
- どれぐらいの頻度で出張していますか?
- どんなに頑張っても社内の評価が低いと感じます
- チームでやるとすればどんな役割があるでしょうか?
- マーケティングに理解のある人間が社内にいません。DevRel活動を開始する前に取り組むべきことはなんですか?
- 他部署との関わり方はどう行うのが良いでしょうか?
- 口下手ですが、DevRelに関わることはできますか?
- 経営層にDevRelを理解してもらうにはどうしたらいいでしょうか
- 後書き