一冊で分かる!オンラインイベントのはじめかた
書籍概要(冒頭より抜粋)
2020年前半に起こった劇的な変化を挙げるなら、まず間違いなくコロナウィルス(COVID-19)が思い浮かぶでしょう。多くの方たちが亡くなり、さらに多くの人たちが生活習慣を激変せざるをえませんでした。皆さんの中でも、会社へ出社せずリモートワーク主体になっていたり、学校へ登校できずオンライン授業になっているという方も多いことでしょう。
これまで当たり前のようにできていたことが、数多くできなくなってしまいました。その1つが「リアルに人と会うこと」です。会議もリモートが当たり前になり、企業によってはオフィスフロアを縮小し、同僚にさえ会うのが難しくなっています。去年の今ごろを思えば、当たり前すぎて特別感などなかったことが、今では遠い過去のようです。
しかし悲観していても何も生まれません。幸い、現代にはインターネットがあり、それを利用するためのコンピュータやスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスが存在します。会社に出社できずとも仕事ができますし、ミーティングもこなせます。友人とも交流もメッセージアプリケーションを使えば問題ないでしょう。コロナウィルスは悲惨な出来事ですが、それでもまだ現在でよかったと感じます。これが20年前(2000年)だったら、もっと生活がたいへんなことになっていたのは間違いありません。
さて、本書で取り上げるのはコミュニティのオンラインイベントです。コミュニティもまた、コロナウィルスによって激変を余儀なくされています。先ほど挙げた「リアルに人と会うこと」こそ、コミュニティの醍醐味だったはずです。それがまったくできなくなってしまいました。3月くらいにはまだ、チラホラと小さなイベントが行われたようですが、2020年8月現在、リアルで行われるコミュニティイベントは皆無といってよいでしょう。毎日日本中どこかで開催されていた、当たり前のように行われていたコミュニティイベントが一気になくなってしまいました。
執筆時期
2020年06月
購入
同人誌版
商業出版版
初出
技術書典9
執筆者
目次
- 第1章 序文
- 第2章 オンラインとオフラインの違い
- オンラインイベントはオフラインの代わりなのか
- コミュニティを二軸でとらえる
- それぞれの目的
- 地方でも届くオンライン、ディープコミュニケーションなオフライン
- 第3章 準備編
- イベントに必要なもの(ハードウェア編)
- イベントに必要なもの(ソフトウェア編)
- 第4章 Tips
- 運営者向けTips
- 登壇者向けTips
- オンラインで見やすいスライド、アニメーション、音声、動画
- バックアップ
- 参加者へのアンケート
- 第5章 実践編
- 最低限でやってみよう
- ファシリテーション法
- 盛り上げ方
- トラブル対応